推しに幸せになってほしい

自分用メモと推しの話

ツキステ。第8幕 TSUKINO EMPIRE -Unleash your mind.-

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ちょっと前のことになっちゃいましたけど、初日の3月27日と28日マチネを観劇してきました。

以下ネタバレも含む感想。

 

 

 

 

まずは本当に、全9公演お疲れ様でした。

28日マチネでは壱流役の山中翔太くんが転けたりもして大分ドキッとしましたが、誰も怪我なく無事に終われたようで本当に何よりです。

 

 

▼本編

それにしても8幕、ストーリーがしっかりしてて、見てるのが楽しかったし胸がアツかった。

ツキノ帝国はその後キソセカイに繋がってるけど、それをこの舞台ではどこまで拾うかな(でも正直そこまで期待はしてないな)とか思ってたらめちゃめちゃいい展開で、「なるほどこれはキソセカイに繋がるわー!!!そっかー!!?!?」ってなりました。ちゃんと忘れず拾ってくれる公式くんサンキューな。

キャッチコピーの「そして世界は、形を変える。」もなるほどなって感じでした。今回私的には過去作一ストーリーがちゃんとしてる印象。

 

それにしても、なかなかいい感じにシリアスで格好いいストーリー展開とは裏腹に、年長組それぞれを推してる腐女子を全力で殴りにかかってくるあの感じはすごいなぁと思いました。

まず隼が海のことを「僕の騎士」って呼んでるっていう、原作パンフレットにはなかったワードがステのツイッターのキャラ紹介でサラッと追加されてましたけど、まさかそれが本編中結構重要なワードになってるとは思いもみなかったです。普通にそう言うだけ言ってる、何となくで使われてるワードだと思ってた。実際は隼にとっても海にとってもお互いの信頼と友愛を示すめちゃめちゃ大事なワードになってるやんけ……。何だあれ。

黒年長も、違う世界から来たことや、自身にそのつもりはなくても春の居場所士官学校での成績等)を奪ってしまったという思い込みから、皆のことを大切にしつつも常に一歩引きがちな始と、その自身を大切にしているとは言い難い行動に苛立つ春、という原作では見れない対立の仕方が良かったです。

特に春は、原作パンフレットで最初は始と険悪だったけどある日を境にツルむようになったという、数多くの腐女子が気にしただろう「ある日」をどう処理するのかが目下の不安でしたが、春とクロが一部融合したことによってクロの感情が春にも多少影響してる、っていうのがなるほどなと。あれだけ憎んで目の敵にしてた相手にそう簡単に懐くんじゃなく、そうならざるを得ない状況になった結果の今っていうのが個人的には自然で良かったなと思います。また、クロと春が一部とはいえ融合し適合したことが、プライドの高い帝国春の自尊心も満たしてて本人の誇りにもなってる辺りが嫌いじゃないです。

また、士官学校時代の始は「睦月」と呼ばれて「弥生」と返していたけど、春が去ってから「春……」と呟いてた辺りに、始が元いた世界ではきっと普通に仲間で傍にいたんだろう春を思い出しているかのようで、大変心臓が痛かったです。

 

あとは鈴木翔音さん石田周作さん三谷謙太さんの役が、過去作を含めて考えると色々しんどかったです。

世界を滅ぼそうとし諦めていた坂本リョウマ役の鈴木翔音さんが、作品を重ねるにつれ12人に対して無条件に仲間の立場に立ってくれる役(今回であれば倖月千歳)を演じて、

どんな状況でも黒兎王国国王である始をどこまでも信じたラパン役の石田周作さんが、始を人類の希望だと信じた太田周平を演じ、

陽に飼われているマゼラン役の三谷謙太さんが、諜報部としての陽の後輩で12人の味方側になる荻一破を演じた

というのが、個人的にとってもアツかったです。しんどすぎるだろうこの配役。

 

脇役キャストさんやSQメンバーの出演、ストーリーにおいても今までのツキステ。集大成って感じがして、大変良かったです。

セット自体も天井とかがどことなくプラネタリウムっぽかったり、照明もミラーボールが綺麗で星みたいで、まさしくスペースオペラでした。

 

あとは推しがメインじゃない場面でも演技細かすぎて、そういうところが好きだけどさすがにうるせぇってなったのと、通路席での演技で春がほぼ真後ろに来たけど顔が綺麗すぎて直視できなかったのと、翼の腰が如何に細いかが分かって大変えっちでした。

ちなみにわたしはキャスト変更されてからツキステ。を観劇するのは初だったんですが、写真で見てたとはいえ、生で見ると改めて隼と海の体格差が丁度良くなったな……って思いました。始と春も、春の肉付きが丁度良くなったし。始と隼の並んだバランスも綺麗だなと感じました。友常勇気は綺麗なゴリラだったもんな……。

 

 

▽ライブ

ソロはバックダンサーにキャッキャして、デュエットで黒年長にヒェッてなりました

わたし恋忘れ草の振り付けはもう行きつくところまでいってると思ってたんですけど、まだ進化する余地があったんですね……

 

あと今回は何よりMC。鷲尾修斗さんと輝山立くんがばらしブラザーズとして登場して、SolidSQUELLをゲストに招くSQファンに優しいコーナーかと思ったら、まさかのスーパーファンサタイムだったっていう。

今回は初日が後方ブロックで横が通路席、2日目が前方ブロックで後ろが通路席だったんですけど、初日必死にピンクのペンラを振ってた影響か、(多分気のせいだけど)推しと目が合った気がして大変幸せな気持ちになりました。2日目は近くには来てくれなかったけどとりあえず必死にガン見しました。ちなみにこの時は後ろを通った松田岳さんもちゃんと見れました。やっぱり顔が綺麗でした。

 

それにしても松田さんとにかく脚が長くてすごいなって思いました。GRAVITY!での蹴り上げるみたいな振り付けで、1人脚がめちゃめちゃ高い位置に上がっててヒェ……ってなりました。結構動きに勢いがあっていい意味で荒々しさ・雄々しさがあったので、ある種校条拳太朗さんのダンスと相性がいいなと思いました。

なんというか6幕のタイミングでキャスト変更した4人は皆、いい意味で若さ故の荒さというか、勢いがあるダンスで格好いいなと思いました。ツキステ。でのキャスト変更で1番不安というか、大丈夫かなって心配になるのはやっぱりダンスなので、4人を見て安心しました。

そうして皆がどんどんダンスが成長していく中、最初から一貫した安定性を見せてくれているのが推しなわけですが、今回円形ステージだったこともあり、いつも以上に他キャストの合間合間から姿をみることが出来て楽しかったです(推しは大抵上手側にいるのに、わたしは大抵下手席に座るので……)。いいですね、円形ステージ。

 

 

本編とダンスライブを合わせて210分の公演予定になってましたが、結局は(恐らくMCとファンサタイムで伸びて)240分近い大ボリュームどころじゃない公演でしたが、とても楽しかったです。

本編もダンスライブも良くて、公演の長さにしんどさを感じるとかもなかったので良かったです。

円盤の発売が楽しみだなあ。